かには食用というイメージが強いかもしれませんが、
食べられない蟹は意外とたくさんいます。
食用かにの種類は知っていたとしても、食べられないカニまで
記憶している人は数少ないというのが現状です。
例えば、海辺で遊んでいたりバーベキューをしていたときに、
ふと蟹を見つけたとします。
その時につい興味本位で触ってしまったり、その場で調理して
食べてみようといった考えを持つ方もいるのではないでしょうか?
けれど、中には毒を持つ危険な蟹もいるため、安易に食べてはいけません。
危険な蟹は大体見た目で判断することができるので、その特徴と危険性を
詳しく説明していきます。
《 スベスベマンジュウガニ 》
スベスベマンジュウガニは、殻の表面・歩脚・ハサミ・筋肉に
毒を持っていますが、生息する場所によって毒性はさまざまで、
死に至る可能性もあることから食べてはいけない蟹と言われています。
日本では、千葉県から沖縄県までの太平洋海岸などに生息しています。
殻は赤茶のような色の上に、白色で模様が描かれていて、
スベスベでふっくらと丸みがあるような形をしています。
近寄っても素早く逃げる素振りをしないのも特徴的で、間違えて
触ってしまった場合は、すぐに手を洗い流すようにしましょう。
《 ウモレオウギガニ 》
ウモレオウギガニの場合、触るだけなら問題ないようですが、筋肉に
テトロドトキシンやサキシトキシンなど、神経や呼吸機能を阻害する
毒性を持つことから、呼吸困難を起こし死に至るケースもあるそうです。
主に、暖かい地方の海で見られることが多く、スベスベマンジュウガニ
の一種とも言われています。
外見は、赤紫のような色をしていて、岩と間違えてしまうほど
岩によく似た柄(模様)をしています。
《 ツブヒラアシオウギガニ 》
やはりこのツブヒラアシオウギガニも、暖かい地方の海を好み
死んだサンゴ礁の隙間に生息しているそうなので、海辺で
見掛けることは滅多にないかもしれません。
見掛けたとしても食べない限り体に害はないようですが、
実際に食べてしまった3人の方は食中毒になって亡くなった
との報告があったそうです。
これは日本で起きてしまったことで、周囲では注意の呼び掛けが
あったそうですが、知らない方はたくさんいると思うので、
特徴を知っておくと良いでしょう。