生の状態である活きガニや姿蟹は、茹でる直前まで茶色のような色をしています。
そのかにを茹でたときに、なぜ赤に変色してしまうのか?
不思議に思う方はたくさんいることでしょう。
実は、カニに含まれる成分が大いに関わっていることで、茶色から赤色に変わってしまうのです。
かにの殻には、「アスタキサンチン」という特殊な成分が入っていますが、
このアスタキサンチンは、常にたんぱく質と密着しています。
密着している状態の場合は、茶色のままで色に変化は起こりません。
しかし、カニを茹でることによってアスタキサンチンがたんぱく質と離れるため、
殻が真っ赤になるという現象が起こるのです。
これは蟹だけでなく、エビも加熱されると同じ反応を起こします。
私なりに色々調べてみたのですが、アスタキサンチンは、カニやエビ以外にも
鮭・いくらなどに含まれていることがわかりました。
《 アスタキサンチンは女性の味方? 》
アスタキサンチンは、かにの他にもあらゆる食材の中に配合されていますが、
健康をサポートしてくれる大事な役割をもたらしています。
よくダイエットに効果的だと紹介されているのは、脂肪をつきにくくさせる
働きを持つからなのです。
また、20代~40代女性の間で「美肌効果も期待できる!」といった話題を集め、サプリメントとして服用する方も多いようです。
免疫力を高めてくれるだけでなく、軽い病をはじめ命に関わる重い病気など、
さまざまな病状を改善するとともに予防できるとも言われています。
◆身が赤いのもアスタキサンチンのせい?
蟹を加熱した際に赤くなる部分には、殻・身に関係なくアスタキサンチンが存在します。
生とボイルのむき身を比較するとわかりやすいのですが、
生の状態では少し肌色のような色をしていて、
ボイル(ゆでたあと)では真っ赤に変色しています。
これは殻と同様で、アスタキサンチンが分離したことによって
赤く変化したのだと思われます。
簡潔ではありましたが、かにとアスタキサンチンがどう関わりを持ち、
「人体にどういった働きをかけてくれるのか」よく知れたのではないでしょうか?
アスタキサンチンは、色を変える力を持つ不思議な成分ではありますが、
健康を手助けしてくれる大切な存在であることは確かですよね。