大抵の方はタラバや毛蟹などの存在を知っていると思いますが、花咲ガニとなると「名前すら聞いたことがない・・・」
という方は多いのではないでしょうか。
花咲ガニは、北海道の根室市に位置する港付近でしか漁獲ができないため、幻の蟹と言われているほど貴重なかにです。
そのため、他のかによりも手に入る確率が非常に低く、旬とされる
7~9月を目がけて買い求める方はたくさんいるようです。
北海道に住んでいる方やカニ通の方は知っていることかもしれませんが、
メスは卵を身籠っているため、オスよりも高い価格で売られています。
花咲ガニのオスとメスの違いといえば、オスの方がズッシリとした身が
たくさん詰まっているのに対し、メスは卵があるせいか身はあまり入っていません。
それでも、メスにしかない美味しさを求める方は多く、
身が詰まったオスよりもメスが人気なのは確かです。
また、花咲ガニは、他のカニよりも華やかさと高級感があることから、
お祝い時やお節料理の一品として出す方もいるようです。
さらに、オスとメスが添えられている「夫婦(めおと)セット」もあるので、
記念日などの贈り物にも最適ですよ。
《 花咲ガニの食べ方について 》
花咲ガニは、オスとメスで違った味がしますが、どんな食べ方でも
それぞれの味が引き立てられるので、美味しくいただけると思いますよ。
ただ、活きガニよりボイルのほうが手間はかからず、
作業自体も楽なのでボイルをオススメします。
夫婦セット、オス・メスどちらを調理しても合うメニューですが、
今回はオスをメインとした食べ方をご紹介していきます。
※花咲ガニは蟹の中で一番トゲがあり扱いにくいため、
さばくこと自体が難しいと思われがちですが、
以前ご紹介したかにのさばき方を実践すれば簡単です。
■鍋、鉄砲汁(蟹が入った味噌汁)
好きな野菜などを煮込んでいる間に、脚・殻(かにみそ入り)を孤立させ
野菜類に火が通ったら、脚とかにみそ入りの殻を入れて完成。
かにみそと殻から、ダシとともに濃厚な味付けがされるので、
特に調味料を加えなくても大丈夫だと思います。
■甲羅ごと使ったグラタン
グラタンの場合は、ホワイトソースと茹でたマカロニを用意して、
甲羅に詰まった身・かにみそを取り出したら、甲羅を洗っておきます。
ホワイトソース・マカロニ・身・かにみそを混ぜて甲羅に戻したら、
あとはチーズとパン粉を乗せて焼くだけ完成です。
花咲ガニでしか堪能できない別格な味を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
※活きガニで食べる場合は、シンプルに塩茹でがいいと思いますが、
普通の食塩ではなく岩塩がオススメです。